紫陽花色に染まる

君の幸せが私の幸せ。

自分の意志ではなくユニホームを脱ぐ、ということ。

昨日10月1日はカープの地元最終戦&リーグ最終戦。

それと共に10月1日はプロ野球界において非情な宣告が始まる日でもあって。
プロ野球ファンにとって自分の好きな選手がもしかしたら来シーズンはユニホームを着ることができないかもしれないという非情な宣告。
戦力外通告、口に出して言いたくない言葉の一つ。

今シーズンも第一次の発表がある程度の球団から発表されていて。
その中に私が昔から応援してた2選手の名前がありました。


東京ヤクルトスワローズ 新垣渚投手
横浜DeNAベイスターズ 井手正太郎選手


二人とも元々はソフトバンクホークスの選手でした。

ナギさんは沖縄水産のエースとして投げていた頃から応援してたっけ。
高校野球にはあまり興味がなかったのに当時の最速記録を出したのを見て応援するようになったっけ。
いろいろあった高校生ドラフト、念願叶って逆指名でダイエーホークスに入団できた大学・社会人ドラフト
速球スライダーが持ち味で奪三振王に輝いたり、かと思いきや暴投王と呼ばれたり。
怪我に泣いて何年も投げられなくて、投げられるようになったと思ったらトレードになって。
新天地での活躍を期待してたけどやっぱり制球は昔のままで昇格したと思ったら打たれて暴投して抹消になっての繰り返し。
それでも久しぶりの勝利はスポーツニュース梯子するくらいに嬉しかったよ。

でも正直、いつ切られても仕方がないとは思ってたし寧ろ去年切られなかったことが奇跡だと思ってた。
ヤクルトさんは今年のナギさんに少なからず期待してくれてたのかもね。
結局1勝2敗で終わってしまったけど。
本人は現役続行を~なんて記事見かけたけど厳しいんじゃないかなって思ってたりする。
ごめんね、ナギさん。

ナギさんにそんなことを思いながら見ていた昨日のカープ戦。
奇しくも対戦相手がヤクルトさんだったから、これがもしナギさんが戦力外じゃなくて引退だったとしたら姿見れてたのかなぁ?なんてふと思った。
本拠地じゃなかったけどね、でも今シーズン観に行ったヤクルト戦は抹消されてて一度も投げてるとこ生では見れなかったから。
それだけは心残りかもしれない。


対照的にショックだったのが正太郎の戦力外通告
外野手飽和状態だったホークス、出場機会が減っていったこともあって自らホークスを出ることを決断して。
移籍してすぐの試合でヒーローになったのがまさかのカープ戦、嬉しいやら悲しいやら。

正太郎は雁ノ巣だったり宮崎キャンプで話しかけたら気さくに応対してくれたっけ。
結婚してすぐの秋キャンプの時に「結婚おめでとう!」って友達と賄賂という名のプレゼント(入浴剤)渡したら「マジでー?ありがとう!」ってにこにこと笑ってくれる弟にしたいような子だった。
王監督時代は出場機会も多かったけど秋山監督になって殆ど出られなくなって、だからこそ正太郎自ら決断したって聞いたときはショックではなく「新しいチームでたくさん試合に出ることが出来たら」って素直に思えたし、中畑監督時代はずっと1軍にいれたわけではなかったけど気付いたら昇格してて試合に出てて、スタメンじゃなくても名前があることが嬉しかった。

今シーズンも全く試合に出られなかったわけではなかったんだけどな、でもベイさんも外野手はたくさんいるもんね。
それでも正太郎が切られるなんて思ってもみなかったよ。
応援しているチームがカープ1本になってからもずっと応援したよ、正太郎。


正太郎に関してはちょっと気持ちの整理が追い付かないからここら辺で。
因みにカープは今の時点(2日23:00)ではまだ通告はなし。
誰かしらは赤いユニホームを脱ぐことになってしまうけど、思ってもみなかった選手が…なんてことがありませんようにと願うのみ。

春も別れの季節だけど秋も別れの季節だね。